9月HT&LT会
2020年9月に行われたHT&LT会で発表しました

9/13にDiscord上でHT & LT会がありました.

HTとはHeavy Talkの略で, p-rayの班員がLT会で毎回のように30分以上かけて重い発表をするので, これは最早LTではないのではという意見からHTにしました.

p-rayからはyumcyawizとkyawakyawaの2名が発表しました. 発表タイトルとスライドへのリンクは以下の通りです.

タイトル 発表者 スライドへのリンク
pybind11でC++とPythonのいいとこ取りををする yumcyawiz SpeakerDeck
駆け足で学ぶサンプリング定理 kyawakyawa Google Drive

pybind11でC++とPythonのいいとこ取りををする

pybind11はC++とPythonの間でデータの受け渡し, 関数呼び出しが行えるようになるC++, Pythonライブラリです.

LensSimというレンズ設計支援ツールの作成で, 計算部分をC++で実装して, 可視化部分をPythonで行うのにpybind11を使用していたので, そこで得られた知見について簡単に発表する内容でした.

レイトレではPython側からレンダラーを操作することや, 可視化などへの応用が考えられます. 特に可視化に関してはC++側では難しいところなので, Pythonのmatplotlibやseabornを利用できるととても嬉しいです.

また, 最近ではコンピュータービジョン周りの深層学習の研究でレンダラーが使われることが多いようなので, Pythonからレンダラーを操作できるとそういった面でも嬉しそうです.

駆け足で学ぶサンプリング定理

kyawakyawaは今年は院試を受けていたので, 開発ではなく数学の話をしてくれました. フーリエ変換がお気に入りなのでこの話題を選んだそうです. レイトレでも光を画素に記録する部分でサンプリング定理の話が絡んできます.

感想

今回は直接レイトレとは関係のない話題になりましたが, こういった周辺分野の知識もあると開発がスムーズに進みそうです. 良いライブラリを知っていれば開発が楽になるし, 理論を知っていれば本質が見えて, 結果的に開発の役に立つのではないでしょうか.